【My Second Life】退職したら海外で過ごしたい! Ver.2
退職したら海外で過ごしたい!
私はサラリーマンでしたが、会社を定年退職したあとは年金でのんびり生活したいとずっと考えていました。しかし、今の日本では年金だけでは老後の生活費を賄うことはできないのが現実です。
また、少子高齢化に伴い社会福祉費用は年々増加し、最近では人生100年時代と言う声もよく聞かれるようになってきて、日本の財政状況は増々厳しくなっていくことが確実です。
その中で年金についても、今後は減額されることはあっても増えることはないと思われます。このため、今回は年金生活時に予想される家計収支と不足する場合の対策について提案していきたいと思います。
年金受給者の生活資金収支
総務省統計局、家計調査報告(家計収支編)平成29年度によれば、高齢単身(又は夫婦)無職世帯の1か月あたりの家計収支はそれぞれ次のように報告されている。
〇高齢単身無職世帯
1か月あたり収支
=消費支出ー可処分所得
=154,742円-114,027円(※107,171円)
=40,715円(不足) ※社会保障給付費
〇高齢夫婦無職世帯
1か月あたり収支
=消費支出ー可処分所得
=263,717円-209,198円(※191,880円)
=54,519円(不足)
ここに示した金額は総務省が実施した調査結果に基づくものであり、男性、女性、厚生年金、国民年金、支払い期間40年、30年あるいは10年納付の方も含めた様々な方々の家計収支の平均値を示したものであります。
実際には個人個人の状況により家計収支は異なりますが、ここではこの家計収支のマイナス額を解消することを目安に思案してみることにしました。全ての方のあくまでも平均額での検討になります。
老後の生活資金不足を解消
現在の年金受給者の生活資金収支は、前出のとおり高齢単身無職世帯でマイナス4万、高齢夫婦無職世帯でマイナス5万程度であり、短期的にはそれほどびっくりするほどの金額ではありませんが、10年、20年、30年と生涯にわたり継続することを考えると、びっくりするほどの大きな金額になってきます。
生活資金の収支は、消費支出と可処分所得のバランスであり、収支をプラスにするためには、①可処分所得を増やす、②消費支出を減らす、必要があります。
このため、ここでは各課題に対する対策案を提案させていただきます。
あくまでも私の個人的な思案を述べたものであり、判断は自己責任でお願いします。
【可処分所得を増やすための提案】
毎月の不足額は4~5万程度なので、アルバイトでもすれば簡単ではありませんが稼ぐことは可能な金額です。それでも働けるのは体力的なこともあり、精々70歳くらいまでが限界ではないかと思います。
他には、社会保障給付費そのものを増やす方法です。支払い期間が40年に満たない場合には、60歳以降に任意加入により追加で支払うことができます。
また、最近は年金の受給開始時期を繰下げると、その月数に応じてひと月当り0.7%、70歳まで繰下げると最大42%も受給額が増やせる制度が始まっています。長生きする可能性が高い人にとっては非常に良い制度である反面、その逆の方にとってはリスクの高い制度でもあります。
少し余談になりますが、働くための知力、体力、気力には多少の個人差はあるものの限界があります。
最近ではプロ野球のイチローが40代、相撲の稀勢の里が30代、将棋の加藤一二三さんはいくつくらいなのでしょうか?いずれも知力、体力の限界を理由にして引退されています。
私はサラリーマンでしたが、知力、体力、気力の全てにおいて限界を感じたので定年を少し前にして引退をしました。いまでは定年に縛られることなく、もう少し知力、体力、気力が残っている若いうちに引退した方が、次のことを始めるのには良かったのではないかと思っています。
もう少し脱線しますが、サラリーマンの定年を60歳から65歳へ、そして最近では70歳へと延伸することを国会で議論していますが、知力、体力、気力(3回目です、ちょっとしつこいですね)には、例えサラリーマンであっても個人個人で異なる限界があるはずです。
退職の時期は人生最大の決断であり、決して国が決めることではないと思いますが、どうでしょうか?
話を戻します、最近は人生100年時代とか言われるようになりました。
アルバイトもいずれ出来なくなることを考えると、厳しいですが生活費を切り詰めて社会保障給付費の範囲内で生活することが特に重要になってきます。
それでは、生活費を切り詰めるための方法について、私なりに考えてみましたので、次に紹介させていただきます。
【生活費を切り詰めるための提案】
消費支出(生活費)の内訳を示すと次のようになっています。なお、このデータは総務省統計局、家計調査報告書の調査結果を利用して算出したものです。
単身無職世帯 夫婦無職世帯(一人当り)
食費
35,000 65,000 ( 32,500)
交際費
17,000 27,000 ( 13,500)
教育、娯楽費
17,000 25,000 ( 12,500)
住居費
15,000 14,000 ( 7,000)
交通・通信
13,000 28,000 ( 14,000)
高熱・水道費
13,000 19,000 ( 9,500)
保険・医療費
8,000 16,000 ( 8,000)
家具・家事
6,000 9,000 ( 4,500)
被服・履物
4,000 7,000 ( 3,500)
その他
14,000 26,000 ( 13,000)
非消費支出
13,000 28,000 ( 14,000)
合計
155,000 264,000 (132,000)
ここで言う、その他とは諸雑費、こづかい、仕送り金の合計です。また、非消費支出とは税金や社会保険料等の世帯の自由にならない支出です。
この内訳を見て、まず初めに感じたことは、単身世帯よりも夫婦世帯の方が一人当りの支出額が2万円以上も少ないと言うことでした。これは共同生活をすることのメリットが改めて示されたものと考えます。
独身よりも共同生活です。
また、食費、交際費、教育・娯楽費、交通・通信費、保険・医療費については、自分の意志、決意、努力次第で節減することも十分に可能だと思います。
それでは一つづつ見ていきましょう。
食費については平均すると1日1000円くらいなので厳しいとは思いますが、例えば外食を1回減らすとか努力次第で少なくすることは可能かと思います。
また、交際費及び教育・娯楽費については、私の個人的な感覚になりますが金額の多さに少し驚いております。これも削減することは可能かと思います。
ギャンブルに回すお金を生活費に回す、簡単なことです。
また、交通・通信費については、携帯やインターネットの使用量がこれに該当するのかと思いますが、最近はスマホやネットの格安サービスも始まり、また、大手の携帯各社では料金の見直しが検討され始めているので、これらのサービスへの切り替えで支出の削減が可能になるかと思います。これは結構大きいので、是非やってみてください。
また、保険・医療費については、健康な生活を送ることで削減できると思います。
例えば、暴飲・暴食、アルコールやタバコの節制(できれば禁止)、適度な運動や睡眠などの生活習慣を改善することで、病気にかからない健康な体を作ることが可能となり、結果として保険・医療費の削減につながるものと思います。
特にタバコは周りの人にも迷惑をかけるので、今すぐにでも辞めて生活費に回すことをお勧めします。また昔は安く買えましたが、今では贅沢品だと思います。
タバコ一箱で食料品がどれだけ買えるのか考えれば分かると思います。
その他に違和感を感じるのが住居費の安さです。この金額は、持ち家があり月々では維持管理費程度の支払いしか払っていないような安さを感じますが、高齢無職世帯では持ち家あるいはマンションなどを所有しているのが一般的なのでしょうか。都心を離れ郊外でアパートを借りても5万くらいはすると思います。不思議な感じです。
最後に私ごとになりますが、昨年会社をリタイアしたあと、失業保険の給付制限期間3カ月を利用してフィリピンを一人旅。約2.5か月間の旅行でしたが、フィリピンと言う国は日本とは比べ物にならないほど物価の安い国で、その間に使用した現金は全部で3~4万円(1月当り14,000円)くらいで、先ほどの項目で言うところの食費、交際費、交通費 、被服・履物費などがこれに相当するかと思います。なお、ホテル代はカードで払っていたのでこれには含まれてません。
その合計金額は日本では1か月当り約60,000円程度(高齢単身無職世帯の一覧表より対象額を合計)になるのに対して、フィリピンでは14,000円となり、1カ月当りでは46,000円の削減が可能となります。この時点で年金の不足額をクリアしてしまいます。
この差は日本とフィリピンの物価の違いによるもので、日本人にとっては東南アジアのほとんどの国でこのような経済的なメリットが生じてきます。
また、これは私が一人で旅行した際の金額であり、決して豪華な旅行をした際の費用ではありません。ですので、移住して実際に現地で生活する際の参考にはなるかと思っています。
Enjoy Your Life
現在の年金受給者の生活収支は、総務省統計局の家計調査報告によれば、高齢単身無職世帯でマイナス4万、高齢夫婦無職世帯でマイナス5万程度であり、今回はこのマイナスを解消するための方策について整理し、提案させていただきました。
【生活費を切り詰めるための提案】
★年金の支払い期間が不足する場合には、任意加入にて支払い可能。
(支払い期間が不足する場合や長生きする可能性が高い方には有効です。)
★長生きする可能性が高い方は、年金の繰下げにて受給額の増加が可能。
(5年繰下げた場合42%の年金増になるが、5年分の年金が入金されないことに注意。)
【消費支出を減らすための提案】
★単身者にとっては、共同生活することで居住費や光熱水費などの低減も可能。
(共同生活者を見つけることは高齢者にとって簡単なことではない。我が身に染みます。)
★食費、交際費、教育・娯楽費、交通・通信費、保険・医療費については、自分の意志、決意、努力次第では節減することも可能。
(今でも決して贅沢しているように見えないので切り詰めは大変かもしれない。ただギャンブル、タバコ代を生活費にチェンジ、やれば出来ます。)
★日本との物価の違いを利用、東南アジアへ移住することで生活費の削減をする。
(地元の方と同程度の生活ができれば4~5万以上の生活費削減は十分に可能です。私の経験ではそんなに大変なことでは有りません。)
今回は以上の提案をさせていただきましたが、生活費を切り詰めるための提案については、長生きする可能性がある方にとっては大変有効な対策となりますが、逆の方にとっては大変リスクの高い対策となりますので、それぞれが重要な判断を迫られることになります。
これに対して、消費支出を減らすための提案のうち東南アジアへの海外移住案については、特に生活を切り詰めることもなく、物価の違いにより自然と生活費が削減できるので個人的には最も良い案ではないかと考えています。
My Traveling
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今回はここまでになります。ありがとうございました。
Thank you so much. See you next time. Good luck.
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