【急激な円高進行中】なぜ安全資産として円が買われるのか?
【急激な円高進行中!】
現在、急激に円高が進行している。
今年の1~3月にフィリピンに行きましたが、その時は1ドルが112円位、それが現在では乱高下しているので概ねになりますが1ドルが106円前後で推移しています。
半年くらいの間に6円(5%程度)も円高ドル安が進行していることになります。
これに伴い、ペソの価値も急激に下がっています。私がフィリピンに出かけた1~3月頃は1ペソが2.1~2.2円くらでしたが、現在では2.01~2.02位となり率にして5%くらいの下落になっています。
夏休みを利用して海外に出かけている方も多いかと思いますが、円高のメリットを最大限享受していることと思います。羨ましい限りです。
国内にいる方も享受できない訳ではありません。
このような円高を利用して、安いドルやペソを買って値上がりを楽しむのも一つかと思います。ただ私の場合、ドルを買うともっと安くなったり、また買うと更に安くなったりで、いつも買うタイムイングを間違って損してばかりしていますので、購入する場合には、ハイリスク・ハイリターンの世界ですので、くれぐれもタイミングとリスクには注意してください。
今回の円高は、そもそもトランプ政権による米中貿易摩擦が原因であり、最近はトランプさんの言動一つで世界経済が振り回されるようになってきています。
まったく人騒がせな大統領だと思いますが、そろそろ中国と仲直りして米国経済を基に戻していただけると嬉しいです。一度で良いのでハイリターンを経験してみたいものです。
【円高の原因は?】
トランプ政権による対中政策から米中貿易摩擦が始まり、先行き不透明な中、株価が暴落し、現在、安全資産として日本円が買われる流れとなっています。
また、安全資産として日本円の他に金も買われていて、どちらもその価値が急上昇しています。
それではなぜ、日本円が安全資産として買われるのでしょうか?
国内に住んでいる者からすれば、何で日本の通貨が安全だと海外から思われているのか、いつも不思議に思っていましたので、今回テーマとして取り上げてみました。
【日本の債務状況】
〇政府債務残高
まず日本の政府債務残高がどれくらいあるのか、下のグラフをご覧ください。
1980年には122兆円でしたが、年々増加し2018年には1301兆円まで増大し続けています。
財政再建が叫ばれて久しいですが、一向に改善されず増え続けています。
どこまで膨らみ続けるのでしょうか、心配になります。
出典)
https://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=GGXWDG&c1=JP&s=&e=
〇政府債務残高対GDP比
次に政府債務残高の対GDP比はどうなってるでしょうか、下のグラフをご覧下さい。
1990年以降増加し続けてきましたが、2012年くらいから伸びが緩やかになってきましたが、2018年時点で237%にもなってます。
出典)
https://www.globalnote.jp/post-12146.html
政府負債残高は増加しているのに、対GDP比はあまり伸びていないということは、2012年くらいからGDPも増加し始めたということになります。
2012年というと民主党政権から安倍政権に変わったときに一致しています。これがいわゆるアベノミクスの効果なのかも知れません。
できれば安倍政権には政府債務残高を減らし、対GDPをせめて200%以内に戻すように努力していただきたと思います。消費税を上げて、尚且つGDPも上げるウルトラCの政策が必要になりますが、日本国民が、そして世界があなたの次なる秘策に注目しておりますので宜しくお願いします。
参考までに、2009年に債務危機が騒がれていたギリシャでさえ、対GDPの最大値は183%に留まっていました。
その時の政府債務残高は約3000億ユーロ(1ユーロが130円位でしたので日本円にして40兆円程度)の残高ということになります。
2018年の日本の残高が1301兆円 なので、ギリシャの債務危機と照らして見ても日本の債務残高が如何に膨大な金額かということがここで解ります。
【個人金融資産が政府債務残高の担保と思われている?】
安全資産として日本円が買われる理由として、個人金融資産の多さが良く取り上げられてきました。
それでは個人金融資産はどれくらあるのか?
2018年末現在での個人金融資産の残高は1831兆円にもなるそうです。
また、国の債務残高に関する記者からの質問に対する回答として、財務大臣が良く使われる言葉として「ギリシャは他人から借りてましたが、日本は家族から借金しているようなものなので、国の財政は破綻はしません」的なことを良く言われています。
こう言う発言で記者の方々は本当に納得しているのでしょうか?
それでも円が安全資産として買われていると言うことは、大臣の考えが世界の方にも共通認識として受け入れられていると言うことなのでしょうか?
我々国民の個人金融資産が、公然と国の債務のあたかも担保のごとく扱われていることに私はいつも疑問を感じていました。
確かに個人金融資産残高(1831兆円)は、政府債務残高(1301兆円)より現時点では上回ってはいますが、大臣の発言は国民の考えとは大きくずれており、国民にとってはまさに寝耳に水の発言だったと、その発言を聴くたびに私はいつも違和感を感じていました。
人生100年時代を迎え、老後に備えて2000万円もの蓄えが必要だとする報告書がつい先日まで話題になってましたが、この個人金融資産残高(1831兆円)は、まさに老後のために蓄えた資金でもあり、大臣の言葉にあるように国の借金返済に使用してはいけないお金です。このような使用は決してあってはならないことです。
個人金融資産を政府債務の返済に使えないと考えると、一挙に日本円の信用は低下し、日本円は安全資産と見なされなくなっていくと考えられます。
この時に備え、財務大臣には決して国民の懐をあてにするような安易な方策ではなく、国民から高く評価されるような方策、国を債務危機、財政破綻から守るための方策を、平常時の今から真剣に検討していただきたいと思います。
【なぜ安全資産として円が買われるのか?】
もう一度、なぜ安全資産として円が買われているのか?
我々国民の財産である個人金融資産が、いつのまにか1300兆円にも及ぶ政府債務残高の担保のごとく国民に、そして世界に周知されてしまい、日本円が安全な資産であると言う間違ったイメージを植え付けてしまったことが原因ではないかと思われます。
こう考えると、日本は、いつ債務危機に陥ってもおかしくない状態にあると言えますが、それが今年なのか、来年なのか、10年後なのかはっきりと予測することは誰にもできません。
極端な話、どこかの大統領の何気ないつぶやき等をきっかけとして、大きく動き出すことだってないとは言えませんので、その時に備えて今から準備しておくべきだと思います。
更に、危険を感じさせられる現象がいま起きています。
日銀が国債を購入できるようになったのはご存知でしょうか。アベノミクスのゼロ金利政策と共に可能になったのですが、現在、日銀が保有する国債は40%にも達しているそうです。
国民や海外投資家が購入するのは理解できますが、低金利のため買い手がつかない国債を日銀が買い支え続けなければならないシステム、そろそろ限界に近づいてきていると私は思いますが、どうでしょうか?
例えば、債務危機、財政破綻になるとどうなるのか、紙幣の価値は無くなり、ただの紙屑になると言われています。
なので私は、日本円は必要最小限に留め、金や不動産などの現物、外貨等に分散しようかと考えています。来年にはフィリピンに移住しますので、外貨はいずれ必要になることから急激な円高を利用して、現在ドル、ペソ等の外貨の購入を積極的に進めているところです。また、不動産も同じです。
今回は、ここで終わりになります。ありがとうございました。
Thank you so much. See you next time. Good luck.
私はいつもノートパソコンを使用していますが、画面が遠くてついつい前かがみになってしまい、ブログを書き終えた頃には、それこそ肩、首、腰がパンパンになってしまってます。移住前に物を増やしたくないのですが、移住してからでは買えないかもしれないと思案しているものが ↓ これです。是非ご検討願います。終わります。THE END
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